百円の軌跡

あとがき

 「百円の軌跡」は以上でおしまいです。コンセプトはラブコメ。とにかく元
気に笑い、ちょっとだけ真剣になり、無駄に熱くなり、そしてハッピーエンド
を迎えることができたかと自分では思っています。これまで「Digital Future」
で発表してきた小説はシリアスなものばかりでしたが、ほんとうは今回発表し
たような軽い展開のお話が大好きなんです。ただ、当サイトにおけるラブコメ
の取り扱いはあくまでもアイスクリーム屋のウエハースです。冷たいものばか
りを食べるのもしんどいでしょうが、ウエハースは本業ではありません。とい
うわけでこれからも何か考えつけば書いてみようかと思います。
 さて、ここまで自画自賛モードでしたが、ある程度の批判は覚悟しています
。まず、明らかな超展開とご都合主義。もっと伏線を出すべきだ、とかあまり
にも唐突だという批判は作者本人ですらわかっています。これは私の力量がお
いつかなかったせいです。申し訳ございません。もう一つ。この作品だけでは
「百円の軌跡」の世界を楽しめないという欠点。ラストの北の島にしても、ヘ
リコプターのくだりにしても、他の作品を読まないと理解できない展開になっ
ているのは明白です。正直私自身が、私の小説の世界にとらわれすぎ、困った
ときには「千島桔梗」に神頼みした結果です。ある程度次回作の紹介を兼ねた
つもりですが、一見様には非常に厄介な内容となりました。
 今回の作品もある意味で実験作です。特にコメディとして、その冗談が許さ
れるのか、不快でないか、このあたりの加減が私には分かっていません。お気
づきの点がございましたらぜひご連絡ください。

 ひとまず8月中旬まで更新を止め、それ以降で新作を発表いたします。次回
、新作は季節シリーズ、「秋、果ての岬」と「誕生詩・鎮魂詩」の後編「鎮魂
詩」を同時(予定)連載する予定です。


2007年8月1日

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